飲み屋で若い奴に説教するなら最低1つは納得できることを言ってくれ

自分はお酒が好きだが友達が少ないため、よく一人で飲みに行く。

 

お金はないので、立ち飲み屋が多い。1000~2000円くらいで軽く食ってそこそこ飲んで満足する。

 

さらに気分が良いと、バーに行くことがある。経緯は省略するが知り合いの紹介で行くようになったバーで、マスターも良くしてくれ、常連のお客さん数人とも仲良くなり、良くお話をして、たまにごちそうになる。

 

説教というか人生指南というか

そうやって大人と飲んでいると、酔ってきた大人は、アツい話をし始めることがある。アツい話というのは、大体が「仕事的」な話か「恋愛的な」話、あるいは「今の社会について」みたいな話である。

 

悪い言い方をすると「説教」がはじまるわけで、しかも大半の話が「自分は君よりも年齢を重ねたからわかるけど、○○は××だ。」みたいな話で、まあ反論のしようがない。

 

しかし、そもそも聞いていて違和感を覚える部分が多いわけでもなく、むしろそのようなセリフを言われても、シンプルに納得したり、勉強になることが多い

 

なので、その一連の流れのメリットとしては、

・ごちそうしてもらえる(場合によっては数千円にも)

・普通にためになるお話を聞くことができる

 

などがあげられ、デメリットとしては

・ごちそうになっている+結論(年齢の違い的な)のせいで多少思うところがあって(なんなら反論して)も理解は得られない

・帰りにくい

 

という感じで、まあ少なくとも好んでそのバーに通うくらいにはその状況を悪くおもっていなかった。

 

ただ、たまにとんでもない化け物に遭遇する。

 

フルパワーのマウントを食らった話

たまに滅茶苦茶に酔った状態でかつ自分と決定的に価値観が合わない人間を徹底的に攻撃するタイプのサピエンスに出くわすことがある。

 

自分は大学院生の身であり、しかも博士課程とかいう魔境に飛び込もうとしている。子の日本のほとんどが博士課程学生について考えたことなどないだろうし(別に考える必要なんてないし)、そのあたりの知識なぞ持っていないのがふつうである。

 

そのような自分の環境に強い不快感を示す人がいるのも当然の話であり、そのモンスターは約2時間にわたって、私のことを罵倒した。内容としては「学生の分際で飲みになんか来るな」「大学院なんて意味のないところに行くのは間違っている」などなど。

 

自分としてはそのあたりのところを普通にコンプレックスに感じているので(ボスに言われたから進学するってレベルの野望のなさなので当たり前)、もちろん大学院で研究していることを「頑張ってるね」「すごいね」などと言われるのはうれしいが、自分のことを凄い研究をしている人間だ、なんて本気で思っていない。

 

なのでそのときは普通に堪えたし、言い返そうと思えば言い返せたのかもしれないが、滅茶苦茶に酔っていたのでそうする意味も感じなかったため、普通にはいはい聞いて終わった。

 

良くしてもらっているマスターには「100%あの人(そのモンスター)が滅茶苦茶だっただけやし気にしなくていいよ」と言ってもらえたため、その件は一件落着した。

 

しかし、やはり自分と同じ年の人間が社会人になって働いて給料をもらっている中で、学生をやって(一応奨学金で学費を払っているとは言え)、さらには実家暮らしであることは、大人からすれば気に入らないと思いがちなポイントであるということを知ったきっかけになった、というよりは再認識した。

 

そんな自分のウィークポイントをいかに面白く不快にならないように語るか、みたいなことを考え出したりもするようになったとき、まさかの良くしてもらっていた常連さんから凶拳を食らうことになる。

 

ただただ気に入らないと言われたハナシ

その日はいつものように常連(のA)さんからありがたいお話を聞いていた。これは皮肉では無く、真剣に自分でも深く考えるきっかけを与えてくれるような話で、お酒もごちそうしてもらって、普通に気分が良かった。

 

それを別の常連(のB)さんが聞いていた。AさんBさん同士も知り合いで、3人で話したりもしていたところ、Bさんに隣に呼び出された。話があると。

 

そこからはBさんの歯切れの悪い話が始まったかと思えば長い前置きがはじまったり他の人の注釈が入ったりと中々の時間が続いたが、要は、Bさんは自分を気に入らない生意気だ、と思っている、という話だった。

 

「自分はこんなにも苦労をしてきたのに君は実家住みの分際でいっちょまえに悩んでいるのが納得ができない」

 

とまあマジで滅茶苦茶な話だった。ただ前回のモンスターと違って何が納得いかなかったかというと、ある程度酔っていたとはいえ、件のモンスターに比べれば極めて冷静だったうえに、まわりのAさんやマスターも、Bさんを擁護し始めたことだった。

 

Bさんは他のお客さんやマスターからかなり好かれていたことは以前から認識していたし、彼らの擁護は自分への憎悪というよりはBさんへの愛からくるものだと理解はしたが、それにしてもあり得ないと思った。

 

自分は完全に緊張の糸みたいなものが切れて、そこからは適当にはいはい言って、帰った(すでに朝方)。

 

かなり端折っているとはいえフェイクあまりなしのまんまなので、彼らの目に触れれば間違いなくばれると思う(始めたての弱小ブログなのでこの記事が彼らの目に触れることはないと思う)が、しばらくはその店に行かないつもりなのでそれはそれでいいかなとも思った。

 

その辺のマイナス要素よりも改めて言語化することで自分に独りよがりの逆切れじゃないことを確認できるかもしれない要素の方が勝った。

 

とにかく何が言いたいかと言うと

タイトルの通り。おごってもらってるし百歩譲って気持ちが入った説教をするのは別に良い。けどするんなら最低一つでも、1パーセントでもこっちが納得できることを言ってくれおごったくらいで自分のストレス発散の人形にするなオナニーのおかずにするな

 

その場で言い返せよ、っていう意見に関しては、まじで100%その通りなんですが、言われたときは頭真っ白になったし、多勢に無勢だったし、どうか許してほしいです。